【妊娠前後の食事について】より多くの方に知ってほしい大切な知識です!

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みなさんこんにちは!

 

本日は、妊娠前後の食生活についてお話ししていきたいと思います!

妊娠している方、妊娠を望んでいる方、そのパートナーの方など、より多くの方に読んでいただきたい内容です。

厚生労働省が公表している「妊産婦のための食生活指針」から抜粋して簡単にお話ししていきたいと思います。

 

 

・「妊産婦のための食生活指針」ってなに??

「妊産婦のための食生活指針」とは、妊娠期及び授乳期における望ましい食生活の実現に向けて、平成18年2月に「『健やか 親子21』推進検討会」で策定されたものです。

 

指針においては、何をどれだけ食べたらよいかをわかりやすくイラストで示した妊産婦のための食事バランスガイドや、妊娠期における望ましい体重増加量等を示しています。

食事に関して詳しく勉強していく管理栄養士にとって、妊娠前後の食事の特徴などは必須の知識となります。

ですが、これらの知識は女性・男性を問わず知っていて損のない知識となると思います。

特にパートナーのいる男性の方は、相手のためにも知識を持ってください!

 

・妊娠中の体重の変化について

 

妊娠中の女性の体重の増加量は、妊娠前のBMIによって変わってきます。

表1

 

上記の表を見ればわかるように、BMIが低ければ体重増加の目安量は大きくなりますし、もともと肥満気味の方は医師と個別に対応することになっています。

昨今はあまり体重を増やしたくないという方が多いかもしれません。

ですが、妊娠中の体重増加が不足すると、早産のリスクや赤ちゃんが在胎週数に対して小さく産まれるリスクが高まります

さらに、妊娠中の体重増加が過剰だと巨大児(出生体重が 4,000g を超える場合)のリスクや赤ちゃんが在胎週数に対して大きく産まれるリスクが高まってしまいます

 

また、妊娠中の体重増加が胎児発育に与える影響は妊娠前の体格によって異なり、やせの場合により強いことがわかっています。

早産や赤ちゃんが在胎週数に対して小さく産まれることは乳児死亡の危険因子であるだけでなく、成人後の循環器疾患や糖尿病発症の危険因子であることが報告されています。

また、巨大児や赤ちゃんが在胎週数に対して大きく産まれることも、成人後の肥満や糖尿病発症の危険因子です。

 

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・妊娠中の理想の食事について

 

妊娠中は、適切な栄養状態を維持して正常な分娩をするために、妊娠前に比べて必要なエネルギー摂取量が増加します。

妊娠前に比べて、妊娠初期(〜13 週6日)は 50kcal妊娠中期(14 週 0日〜27 週6日)は 250kcal妊娠末期(28 週0日〜)は 450kcal を余分に摂取する必要があります。

また、授乳婦も妊娠前に比べて 350kcalを余分に摂取する必要があります。

ですが、若い女性の間では十分なエネルギーを接種できていない人が多いです。

1日に2回以上主食・主菜・副菜の3つをそろえて食べることがほぼ毎日である女性の割合は、20 代で 32.1%30 代で 47.4%となっています。

若い世代を中心にバランスのとれた食事がとれていない状況です。

実際に妊娠してから食習慣を急激に変えるということは難しいと思いますので、妊娠を望む方は、早い段階から食生活の改善に取り組んでみてください!

 

・実際に何を食べればよい?

 

まずは、不足しがちなエネルギーを補うために主食(パンやご飯など)を毎食しっかりと食べるようにしましょう。

 

また、1度にたくさんご飯を食べることができないという方は、間食におにぎりなどを食べると栄養補給になってよいと思います。

また、妊娠中や授乳中の女性は、多くのビタミン・ミネラルについて、摂取量が十分ではな いということが報告されています。

なかでも葉酸が、不足しがちなビタミン・ミネラルとして挙げられることが多いです。

葉酸は、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害の予防のため鉄は、酸素の運搬に必須のミネラルであり、妊娠期には胎児の成長やさい帯・胎盤中への鉄貯蔵、循環血液量の増加などに伴い、需要が増加するため、しっかりと摂取していくことが大切です。

不足しがちなビタミン・ミネラルを摂取するには野菜を摂取することが大切ですが、若年女性の野菜摂取量は、健康日本21(第二次)の目標値である1日 350g に達していません。

 

日常的に、なるべく多くの野菜を摂取するように心がけるとよいでしょう。

 

生の野菜はあまり量を食べられませんが、加熱することでかさが減ってより多く食べることができるようになります。

 

上記の表は鉄と葉酸、それぞれを多く含んでいる食品です。

意識して多く摂取するとよいかもしれません。

 

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・タバコや飲酒が女性に与える影響について

・タバコが与える影響について

 

喫煙は、がんや脳卒中、2型糖尿病の発症リスクを高めるだけでなく、女性の生殖能力の低下や閉経後の骨密度低下等との関連があることも示唆されています。

 

また、受動喫煙により、小児の呼吸器疾患や中耳炎、乳幼児突然死症候群が引き起こされることも指摘されており、育児中の保護者や周囲の人の禁煙も重要です。

加熱式たばこや電子たばこなどの新しいたばこ製品についてもニコチンの含有や発がん性物質の発生が報告されており、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

・飲酒による影響について

 

女性は飲酒によって、男性よりも早期に肝硬変やアルコール依存症になりやすいほか、乳がんなど女性特有の疾患リスクが増大するなどのリスクがあります。

平成 29 年国民健康・ 栄養調査(厚生労働省)の結果によると、飲酒習慣のある女性の割合は 8.3%であり、年齢階級別にみると、30~50歳代でその割合が高いことが報告されています。

妊娠中の飲酒率は減少していますが、目標である0%にはまだ達していません

また、健康日本21(第二次)では未成年の喫煙および飲酒率も妊婦と同様0%とすることを目標に掲げていますが、目標には達しておらず、中学生や高校生の女子による喫煙や飲酒が認められています

 

妊娠前からの節度を持った飲酒行動が求められますが、喫煙・飲酒ともに習慣化してから行動を変えることは難しいため、20歳になる前からの早目の対策が必要です。

 

 

 

・本日のまとめ

本日は、「妊娠前後の食生活」についてお話ししました。

長い人生の中で、妊娠中の女性は自分のためだけに食事をするのではなく、子供のためにもしっかりとした食事をしなければなりません。

ですが、詳しい知識を手に入れる機会があまり場合や、自分のことでいっぱいいっぱいで食事にまで気を使えないこともあると思います。

そんな時、身近に相談できる人がいたら気が楽になると思いますし、自分の周りにそんな人がいたら手助けしたいと思います。

 

ですので、実際に妊娠している人、子供が欲しいと考えている人だけではなく、より多くの人に本日の記事を読んでいただけたら嬉しく思います。

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

 

 

それでは、また次回の投稿でお会いしましょう!

 

 

 

 

 

 

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