みなさんこんにちは!
本日は「糖尿病食」について詳しくお話をしたいと思います。
糖尿病食を「糖尿病の人が食べる特別な食事」だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、じつは糖尿病食はとても健康的な理想の食事でもあるんですよ!
糖尿病食ってどんな食事?
それではさっそく、糖尿病食について説明させていただきます
糖尿病食とは、良好な血糖コントロールを保ちながら様々な合併症を防ぐための食事です。
1型糖尿病、2型糖尿病のどちらもバランスの取れた食事を接種することが好ましいとされています。
また、2型糖尿病では食事療法だけで血糖値が適正な範囲内に保たれることもあります。
そのため、糖尿病の治療において食事をコントロールするというのはとても重要なものになります。
そもそも糖尿病ってどんな病気なの?
せっかくですので、糖尿病とはいったいどんな病気なのか、簡単にお話ししたいと思います。
糖尿病とは血糖値を下げる「インスリン」が正常に働かなくなり、血糖値が高い状態が続いてしまう病気のことです。
また、糖尿病は大きく分類することができます。
1つ目は1型糖尿病、2つ目は2型糖尿病、3つ目は妊娠糖尿病、最後に4つ目が、その他の特定の機序、疾患による糖尿病です。
1型糖尿病や2型糖尿病については、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
また、糖尿病は症状が進行すると、合併症を引き起こすことがあります。
特に、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害の3つを三大合併症と呼びます。
糖尿病の治療方法とは?
さて、ここまで簡単に糖尿病とはどのような病気なのか、説明いたしました。
ここからは、糖尿病の治療方法についてお話ししたいと思います。
糖尿病の治療方法には3つの方法があります。
1つ目は薬物療法、2つ目は運動療法、3つ目は食事療法です。
これらの治療法の中でも、食事療法はどのような治療をしている人でも行わなければならない治療の基本となっています。
「糖尿病食」の考え方
糖尿病食は、それぞれの年齢・性別・身長・体重・日々の生活の過ごし方によって変わっていきます。
まずはそれぞれの1日の適正な摂取エネルギー量を計算しなければなりません。
その計算方法とは、
です。
標準体重は(身長)2×22から求めることができます。
身体活動量とは、軽い労作(デスクワーク)で25~30、普通の労作(立ち仕事)で30~35、重い労作(力仕事)では35~となっています。
例えば、身長が160cmでデスクワークの方なら、
という風に計算することができます。
摂取エネルギー量を求めることができたら、次は食事の内容を考えていきます。
その際に非常に便利なものが、「糖尿病食事療法のための食品交換表」です。
この本1冊で、個人に合うバランスの取れた食事を考えることができます。
この本では、食品を種類別に6つの表で表しています。
さらに、80キロカロリーを1単位とし、摂取エネルギー量から合計単位を考えます。
上記の身長160cm、軽い労作の方で例えると、摂取エネルギーを1600kcalと仮定して合計単位は1600÷80で20単位となります。
この20単位を、表ごとに振り分けるだけでバランスの良い食事を考えることができるようになるのです。
そして、この本の中でエネルギー量の配分例が記されているため、その例に沿って食事を考えるだけでよくなります。
もちろん、初めはなれない作業で難しいことではありますが、1度慣れてしまうととても簡単な作業になるので、自分で1から考えることが得意ではないという方にはとてもお勧めです。
本日のまとめ
さて、本日は「糖尿病食」についてお話ししました。
糖尿病食は、糖尿病の患者のための食事ではありますが、だれが食べても健康的な食事となっています。
いろいろと気にすることがあって大変だと感じるかもしれません。
ですが、一人で悩んでいるよりも、わかりやすい資料を1冊持つことでより簡単に食事を考えることができるようになると思います。
本日紹介した「糖尿病食事療法のための食品交換表」は、管理栄養士のための教科書ではありません。
特に知識のない人でもすぐに使えるように、詳しい説明が書かれています。
糖尿病の方やバランスの良い食事を考えたいという方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
それではみなさん、また次の投稿でお会いしましょう!
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