みなさんこんにちは!
本日も、引き続き健康診断でよく見かける項目についてお話ししていきたいと思います。
今日は「脂質系検査」についてのお話です。
脂質系検査に関しては、普段から気にしている人がほかの検査よりも多いのではないでしょうか?
それぞれの検査項目で何が分かるのか、どのような病気につながってしまうのかを知るきっかけにしてください!
脂質系検査
脂質検査には、血液中の総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロー ル、中性脂肪の検査がありますが、基準値を超えている場合は脂質異常症(高脂血症)の疑いがあります。
しかし検査をして高い数値が出たとしても、自覚症状はあまりないのが普通です。
ところが、その ままにしておくと、いろいろな生活習慣病が起こってきます。
脂質異常は、摂取エネルギー量が消費エネルギーより多い、動物性脂肪を多く含む食品を好んで 食べる、運動不足、ストレス過多でイライラしがち、といった生活習慣の人に多く見られます。
総コレステロール(TC)
ホルモンや細胞膜を作る上で大切なものですが、増えすぎると動脈硬化が進み、心筋梗塞などにつながります。
数値が高いと、動脈硬化、脂質代謝異常、甲状腺機能低下症、家族性高脂質異常症などが疑われます。
低い場合は、栄養吸収障害、低βリポたんぱく血症、肝硬変などが疑われます。
要注意…139(mg/dL) 以下
基準範囲…140~199(mg/dL)
要注意…200~259(mg/dL)
異常…260(mg/dL) 以上
HDL コレステロール
血液中の悪玉コレステロールを回収します。
少ないと、動脈硬化の危険性が高くなります。数値が低いと、脂質代謝異常、動脈硬化が疑われます。
要注意…29 以下
基準範囲…30~39
要注意…40~119
異常…120 以上
LDL コレステロール
LDL コレステロールが多すぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させせ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が高まります。
要注意…59 以下
基準範囲…60~119
要注意…120~179
異常…180 以上
中性脂肪(TG)(トリグリセリド)
数値が高いと動脈硬化を進行させます。
低いと、低βリポたんぱく血症、低栄養などが疑われます。
要注意…29 以下
基準範囲…30~149
要注意…150~399
異常…400 以上
・本日のまとめ
本日は、健康診断でよく見かける項目のうち、脂質系検査について詳しくお話ししました。
4回の更新に渡って健康診断の項目についてお話ししてきましたが、知らない項目について知ることができたでしょうか?
明日がこのシリーズの最後の更新となります。
内容は血球系検査についてです!
それでは、また次回の投稿でお会いしましょう!
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