みなさんこんにちは!
本日は、「バランスの良い食事ってよく聞くけど、実際どんな食事がバランスの良い食事なの?」という点についてお話していきます。
バランスの良い食事とは?
バランスの良い食事って、どんな食事のことなんだろう?
「バランスの良い食事」、皆さんも聞いたことがあるとは思いますが、実際に説明できるかと言われたらなかなか難しいですよね。
そもそもバランスって、見た目のことでしょうか。
一汁三菜がついていたらそれはバランスが良いといえるのでしょうか?
考え始めると、なかなか答えが見つからなくなってしまいます。
ですので、本日は「栄養バランス」に着目して話を進めていきたいと思います。
「栄養バランス」とは?
みなさんは、5大栄養素というものを知っていますか?
小学校や中学校でならったかと思いますが、忘れてしまっている人も多いかもしれません。
まずは、この5大栄養素から復習していきましょう。
5大栄養素とは…
本日は、これら5つの中からさらに、タンパク質、脂質、炭水化物のバランスについて、詳しくお話ししていきたいと思います。
タンパク質、脂質、炭水化物のバランス
それではさっそく、タンパク質、脂質、炭水化物のバランスについて考えていきたいと思います。
たんぱく質、脂質、炭水化物のエネルギー(kcal)合計を100%としたとき、もっともバランスが良いとされているのはたんぱく質が13~20%、脂質が20~30%、炭水化物が50~65%です。
これだけでは、なんのことだかわかりませんね。
さらに詳しくお話ししていきます。
たんぱく質、脂質、炭水化物のバランスのことを、エネルギー産生バランス(PFCバランス)といいます。
食事をカロリーに計算する際には、たんぱく質、脂質、炭水化物の3つのみを計算するためです。
たんぱく質と炭水化物は1gで4kcal、脂質は1gで9kcalになります。
たんぱく質、脂質、炭水化物、それぞれの摂取量に4、もしくは9をかけて得られた数値の合計値がその食事のカロリーということになります。
例を挙げて考えてみましょう!
わかりやすく、例を一つ見てみましょう。
1日の理想的なエネルギー摂取量が1800kcalである人がいるとします。
バランスの良い食事というのは先ほども言った通り、たんぱく質が13~20%、脂質が20~30%、炭水化物が50~65%です。
この人が1日に食べるたんぱく質、脂質、炭水化物の割合をそれぞれ17%、25%、58%とします。
たんぱく質
たんぱく質の摂取量(g)は
1800×0.17÷4=76.5(g)
脂質
脂質の摂取量は
1800×0.25÷9=50(g)
炭水化物
炭水化物の摂取量(g)は
1800×0.58÷4=261(g)
計算結果とまとめ
上記の計算で、それぞれの値が求められるというわけです。
たんぱく質は76.5g、脂質は50g、炭水化物は261gとなりました。
そう感じる方も多いかもしれませんが、これはイコールでお肉やお魚の量になるわけではありません。
お肉やお魚、種類や部位によって異なりますが、基本的に100gあたりたんぱく質含有率は20g前後となります。
炭水化物はほとんど含まれませんが、脂質も含まれていますので、「たんぱく質の摂取量を増やしたい!」という方は脂質の少なくたんぱく質の多いお肉やお魚を食べるようにするとよいかもしれません。
本日のまとめ
本日は、「バランスの良い食事」について、栄養バランスに注目してお話をさせていただきました。
病院で提供されている食事は、本日お話ししたことが基本となって考えられています。
入院したことがある方の中には、「主菜が少ない」、「ご飯が多い」、「味が薄い」など
様々な不満を持った方がいらっしゃるかもしれません。
ですが、入院されている方の特徴に合わせて、その方のための食事を毎食提供しているのです。
それでは、また次の投稿でお会いしましょう!
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